接骨院での捻挫の治療法を解説！整形外科との違いと歩ける痛みの正体も解説

著者：さかもと鍼灸接骨院

足首をひねってから数日、歩けるけれど痛みが引かない…そんな経験はありませんか。捻挫とひと口に言っても、靭帯や筋肉の損傷が関係しており、放置すると関節の可動域制限や慢性的な痛みに発展する可能性があります。

特にスポーツや日常生活での怪我は、軽視しがちです。「このくらいなら自然に治るだろう」「整形外科に行くほどではない」と思っていませんか。しかし、実際には関節や靭帯の損傷が進行しており、リハビリや固定処置が必要なケースも多く報告されています。

本記事では、捻挫を適切に処置するための判断基準や、整骨院で受けられる施術内容をわかりやすく解説しています。読み進めることで、あなた自身の状態に合った最適な治療方法と通院先の選び方が明確になります。痛みを我慢し続ける前に、今すぐ正しい一歩を踏み出してみませんか。

捻挫したら整骨院と整形外科どっちが正解？迷わない判断基準

足首や手首をひねってしまったものの、歩くことができるからといって受診を後回しにしてしまう方は少なくありません。しかし「歩けるから大丈夫」という判断は非常に危険です。捻挫の症状は初期には軽く見えることが多く、腫れや出血、可動域制限が出るまで時間差があるため、放置して悪化するケースが多発しています。

実際に整骨院で多く見られるのは、初期に十分な処置をしなかったことで関節の不安定性が残ったり、再発を繰り返したりする患者です。例えば、靭帯が微細に損傷していた場合、初期対応で安静や固定、冷却が不十分だったことにより炎症が悪化し、結果的に歩行機能に影響が出る可能性があります。

特に次のような状態がある場合は、整形外科や整骨院の受診が推奨されます。

・患部に腫れがある、押すと強く痛む
・くるぶし周辺に青あざや出血の跡が見られる
・動かすと引っかかり感や痛みが強まる
・翌日になっても痛みや腫れが引かない
・スポーツ時に再度ひねる経験がある

こうした症状は軽度の捻挫に見えて、実際は靭帯損傷や骨に異常があるケースも少なくありません。特に足首の内側・外側に強い痛みがある場合、関節包の損傷や骨折の可能性も否定できず、レントゲンやMRIなどによる精密検査が必要です。

また、痛みがあっても我慢できるため仕事や部活を続けたという方も要注意です。無理をすると、二次損傷を起こし、手術や長期離脱につながるリスクが高くなります。これはアスリートだけでなく、日常生活を送る一般の方にも当てはまります。再発のたびに靭帯の機能は低下していき、慢性不安定症へと進行することもあります。

捻挫直後の処置と受診目安

状態	推奨される対応	受診目安
腫れや赤み、軽い痛みのみ	冷却と圧迫、24時間以内の安静	48時間以内に整骨院で確認
歩行可能だが痛みが強い	すぐに冷却、圧迫、可能なら固定	できるだけ当日に整形外科受診
青あざや内出血、熱感を伴う	応急処置の後すぐに整形外科で診断	応急処置後すぐ
数日経過後も痛みや腫れが残る	整骨院での施術と経過観察	なるべく3日以内

このように、捻挫は軽視せず、状態に応じた的確な判断と対応が不可欠です。特に運動習慣のある方や高齢者の場合、足首の安定性は日常生活や転倒防止に直結するため、初期の適切な対応こそが将来的な再発や機能障害の予防につながります。

捻挫をした際、多くの方が迷うのが「整骨院に行くべきか、整形外科に行くべきか」という判断です。両者は医療機関としての役割や提供できるサービスが異なるため、目的に応じた選択が必要です。

整骨院と整形外科の違い

比較項目	整形外科	整骨院（接骨院）
医師の有無	国家資格を持つ医師（医療行為可）	柔道整復師（診断・投薬不可）
レントゲン	撮影・診断可	使用不可
保険適用	健康保険対応	原則外傷性であれば健康保険適用可
診断書発行	発行可（労災・保険会社対応可能）	原則不可
治療内容	投薬・注射・手術など医療的措置	手技療法・電気治療・テーピングなど
対応時間	予約制・待ち時間あり	柔軟に対応する院も多い
再発防止対策	必要に応じて指導	生活指導・リハビリに力を入れる院あり

整形外科は骨折・脱臼などの重大な外傷や、明らかに医療処置が必要な症例に適しています。診断書が必要な場合や、骨の状態をレントゲンで把握したいときには必須です。一方で、軽度〜中度の捻挫で、主に痛みの軽減や早期の運動復帰を目的とする場合は整骨院が適しています。

判断基準としては以下のように考えると良いでしょう。

・初めての捻挫で腫れがひどい、骨折が不安な場合 → 整形外科
・過去にも同じ部位を捻った経験があり、再発予防と可動域回復を目指したい → 整骨院
・診断書が必要な場合や職場・保険会社に提出書類がある → 整形外科
・仕事帰りや土曜日にも通いたい、予約なしでも入りたい → 整骨院

このように整骨院と整形外科は「診断」と「施術」で役割を分担できる存在であり、症状や目的によって柔軟に選択・併用することで、より効果的な捻挫対応が可能になります。適切な判断をすることが、早期回復と再発防止の鍵となるのです。

捻挫の症状別の見分け方と正しい対処法

足首をひねった後に腫れが見られる場合、その症状は単なる軽い捻挫では済まない可能性があります。特に、患部が赤紫色や青黒く変色している場合は内出血を伴っており、靭帯や関節包に大きな損傷が起きているサインです。痛みの程度が強く、少しでも足を動かすと激痛が走る場合や、体重をかけられないほどの状態であれば、早急に医療機関を受診することが重要です。

捻挫のなかでも重度に分類される状態は、靭帯の一部断裂または完全断裂を伴うケースが多く、自己判断で放置することで関節の不安定性が残ったり、将来的な再発リスクが高まったりする危険性があります。スポーツ中のケガや階段での転倒など、力が加わった捻じれが原因となっている場合は、特に注意が必要です。

捻挫の重症度と特徴比較表

重症度	主な症状	内出血・腫れの有無	歩行可能か	靭帯損傷の可能性
軽度	軽い痛み・違和感	ほとんどなし	可能	伸びている程度
中度	痛みと腫れあり	軽度〜中度あり	困難〜可能	部分断裂の可能性
重度	強い腫れ・内出血	明確な変色・腫脹	ほぼ不可	完全断裂の疑い

特に重度のケースでは、腫れが強く靴が履けない、足首が不自然な方向に曲がってしまっているなどの状態になることがあり、骨折を伴っている場合もあります。そのため、まずは整形外科でレントゲンやMRIなどの画像診断を受け、正確な状態を把握することが重要です。整骨院では画像診断は行えないため、初期診断を誤るリスクを避けるためにも、まずは病院を受診することが望ましいです。

足首の腫れや内出血は、体からの重大なサインです。適切な診断と治療を受けることで、後遺症のリスクを最小限に抑え、早期回復を目指すことが可能になります。

足をついて普通に歩くことができるものの、違和感や軽い痛みが残る状態を「たいしたことはない」と思い込み、放置してしまう方は少なくありません。しかし、実際にはそうした症状の裏に、関節包や靭帯の損傷が隠れているケースが多く見受けられます。特に日常生活の中で無意識に体重がかかり続ける部位にとって、軽視された捻挫は大きなリスクとなり得ます。

このような状態は一見「軽度」に見えますが、医学的には「中度捻挫」に相当することも少なくありません。例えば、歩行中に足首に痛みが走り、少し腫れてはいるが支障なく日常生活を送れる場合、それでも靭帯が部分的に損傷していることがあり、自然治癒だけに頼ると靭帯が緩んだまま固定されるリスクがあります。

捻挫の放置による主なリスクとその影響

放置した結果	具体的な影響例
関節の不安定化	足をひねりやすくなる。再発リスクが高まる
可動域の制限	足首が完全に曲がらなくなる可能性
慢性痛	天候や運動により痛みがぶり返す
パフォーマンス低下	スポーツや日常動作で支障が出る

痛みが軽くても、朝起きた時や長時間歩いた後に足首の違和感を覚える、軽い腫れが引かないなどの症状がある場合は、必ず専門家に診てもらう必要があります。痛みの種類や出るタイミングによっては、筋肉や腱の微細損傷が影響している可能性もあります。

「歩けるから大丈夫」とは考えず、少しでも違和感があれば整形外科や整骨院に相談し、状態を確認してもらうことが重要です。適切な処置を受けることで回復を早め、再発や後遺症のリスクを減らすことができます。長期的に健康な足元を維持するためには、初期段階での慎重な判断が鍵となります。

整骨院での捻挫治療は何をする？施術内容、流れ、効果を解説

捻挫で整骨院に来院する際、初めての方にとって「どんな流れで施術が進むのか」は非常に気になるポイントです。整骨院では医療機関とは異なるアプローチで、患者の状態に応じた施術を提供しています。ここでは、さかもと鍼灸接骨院をはじめとする一般的な整骨院での捻挫施術の流れをご紹介します。

初回来院時の一般的な施術ステップ

ステップ	内容	所要時間（目安）
問診	捻挫の原因、症状の確認	約10分
視診	腫れ・変色・内出血などの確認	約5分
触診	圧痛点、靭帯の状態の評価	約10分
処置	テーピング・固定・アイシング等	約15分
施術説明	今後の施術方針と通院頻度の案内	約5分

このように、整骨院では診断よりも「症状を的確に把握して、回復に向けた施術を始めること」に重点を置いています。患者の安心感を高めるためにも、施術中にスタッフからの丁寧な説明がある点も整骨院の特徴です。初めての来院でも不安を感じにくいように、当院では国家資格を持つ柔道整復師がすべてのステップに責任を持って対応しています。

捻挫と一口に言っても、その症状は軽度なものから重度な靭帯断裂を伴うものまでさまざまです。整骨院では、その症状の重さに応じて最適な施術法を選択し、段階的に改善を目指します。さかもと鍼灸接骨院でも、患部の状態を綿密に観察し、患者に合わせた個別施術を実施しています。

まず、軽度の捻挫には、基本的にテーピングと冷却が中心となります。早期に固定することで関節の不安定さを防ぎ、靱帯や筋肉への負荷を軽減します。また、軽度であっても関節の動きに違和感がある場合は、無理に動かさずにしっかり固定し、数日間の安静を促します。

中等度以上の捻挫では、電気療法が導入されるケースが多くなります。整骨院では低周波や干渉波などの電気機器を用いて、筋肉の緊張緩和、炎症の軽減、血流の促進を図ります。これにより、痛みの緩和と治癒の促進が期待できます。施術時間は10〜15分程度が一般的で、保険診療内で行われることもあります。

さらに、当院では東洋医学の観点から鍼灸治療を併用するケースもあります。患部の深層筋や靭帯の損傷が疑われる場合、ピンポイントで刺激を与えることで回復を促進します。鍼灸は整形外科では提供されない整骨院ならではのアプローチで、慢性化を防ぎたい方には特に有効です。

症状別に使い分けられる施術内容を以下にまとめます。

症状の程度	主な施術内容	補足
軽度	テーピング、アイシング	早期の固定がカギ。患部を使わず安静第一。
中等度	電気療法、超音波療法、固定	痛みの緩和と可動域の維持が目的。
重度	鍼灸併用、手技療法、長期固定	慢性化防止と靭帯修復の補助に焦点を置く。

また、施術は一度で終わるものではなく、定期的な通院が必要です。通院頻度は週2～3回を目安に、痛みの引き具合や腫れの状態を見ながら調整します。整骨院ではリハビリを兼ねた可動域訓練も行われるため、症状の再発防止にもつながります。

再発予防と自宅ケア！靭帯を守るリハビリ

足首の捻挫は再発率が高く、完治後も正しいリハビリや運動を怠ると再度の損傷を招きやすくなります。とくに靭帯が一度伸びてしまった状態では、周囲の筋肉で関節を安定させることが再発防止の鍵になります。そのためには、日常生活の中で簡単にできるストレッチと自重トレーニングを継続することが重要です。

足首周囲のストレッチ例

種類	方法	回数目安
アキレス腱伸ばし	壁に手をつき、片足を前に出して後ろ足のかかとを床につけて伸ばす	20秒×左右3セット
足首回し	座った状態で片足を持ち上げ、足首を時計回り・反時計回りに回す	各10回×3セット
タオルストレッチ	タオルを足裏にかけて引っ張り、ふくらはぎから足首を伸ばす	15秒×3セット

次に、靭帯周囲の筋肉を強化するための自重トレーニングです。こちらも特別な器具は不要で、床や壁を使ったトレーニングで十分効果が得られます。

足首の捻挫は、繰り返すことで靭帯の弾力性が低下し、慢性化する傾向があります。とくに再発しやすい方には共通した身体的・生活的特徴があり、それらを理解した上で対策を講じることが大切です。

まず、再発しやすい身体的特徴には以下が挙げられます。

1. 足首周囲の筋力不足（特に腓骨筋）
   
2. 靭帯が一度損傷したまま回復していない状態
   
3. 足のアーチ（内側縦アーチや横アーチ）の崩れ
   
4. 可動域の制限（関節の柔軟性低下）
   

また、生活習慣におけるリスク要因としては以下の通りです。

1. 靴の選び方が適切でない（ヒール・底の薄い靴など）
   
2. 長時間の立ち仕事や激しい運動後のケア不足
   
3. デスクワーク中心で下半身の血行不良
   
4. 十分なウォーミングアップやクールダウンの省略
   
5. 忙しさを理由に通院やリハビリを継続できない
   

再発しやすい要因と見直しポイント

再発要因	見直しポイント
筋力不足	定期的な足首まわりの筋トレとバランストレーニングの導入
靴の不適合	足に合ったインソールやフィット感のある運動靴を選ぶ
ケア不足	毎日のストレッチ・アイシング・温冷交代浴などのセルフケア習慣
血行不良・姿勢の悪化	姿勢改善と適度なウォーキングを組み合わせる
通院継続の困難	通いやすい整骨院の選定と予約しやすい診療体制の活用（例：土曜午前対応など）

特に「歩けるけど痛い」といった症状を軽視する方が多く、治ったつもりで運動を再開し再受傷するケースが少なくありません。こうしたリスクを抑えるには、自身の生活環境や体のクセを把握し、必要な対策を日常に取り入れていくことが求められます。

また、整骨院や接骨院では再発リスクの高い患者に対し、日常生活のアドバイスやトレーニング指導を行う施設も多くあります。定期的に通院しながら専門的な視点でのフォローを受けることで、捻挫の慢性化や癖になってしまう事態を未然に防ぐことが可能です。

まとめ

捻挫は軽視されがちな怪我ですが、関節や靭帯の損傷が進行すると、慢性的な痛みや可動域制限といった後遺症につながる恐れがあります。特に足首の捻挫は、スポーツや日常生活に大きな影響を与えるため、早期の適切な対処が不可欠です。

整骨院では、患部の状態に応じて徒手検査や物理療法、電気療法、テーピング、鍼灸などを組み合わせた施術が行われ、回復までのプロセスを丁寧にサポートしてくれます。診断が必要な場合は整形外科との連携も考慮しながら、整骨院ならではの対応で改善を図ることができます。

「歩けるけど痛い」「腫れが引かない」といった症状がある場合も油断は禁物です。受診を先延ばしにした結果、通院回数や施術コストがかさむリスクもあるため、できるだけ早く信頼できる施術機関でのケアを検討しましょう。

本記事では、再発を防ぐストレッチや自重トレーニング、再発しやすい生活習慣の特徴など、実践的なセルフケア情報も詳しく解説しました。今ある痛みを和らげるだけでなく、数か月後の自分のために、今日からできる一歩を踏み出すことが大切です。

よくある質問

Q. 「歩けるけど痛い」足首の捻挫は受診すべきですか？受診しないと悪化することはありますか？
A. 歩行可能な捻挫でも、実は靭帯が部分的に損傷していたり、内出血が深部で進行していたりするケースがあります。痛みを我慢して運動や通勤を続けると、関節が不安定になり、数週間後に慢性化するリスクがあります。整骨院ではそうした症状を見逃さず、的確な処置と固定、早期のリハビリを提案できます。目安として痛みが48時間以上続く、腫れが3日たっても引かないなどが見られる場合は、悪化を防ぐためにも早めの来院をおすすめします。

Q. 整骨院と整形外科、捻挫の治療にはどちらを選べばいいのですか？判断基準を教えてください。
A. 捻挫の症状が軽度で、レントゲンやMRIが必要ないと判断できる場合は、整骨院での施術がスムーズです。特に関節の安定化を重視する靭帯のケアや、日常生活への復帰に向けたリハビリには整骨院の施術が効果的です。一方、骨折や骨の異常が疑われる場合や、診断書の提出が必要な保険請求では、整形外科の受診が先となるケースもあります。最近では整骨院と整形外科の併用や連携対応が進んでいる地域もあり、症状に応じて使い分けることが大切です。

Q. 捻挫の再発予防に有効なトレーニングにはどんなものがありますか？整骨院で指導してもらえますか？
A. 再発予防には、関節の安定性を高める足首のストレッチやバランス感覚を鍛える自重トレーニングが有効です。例えば「タオルギャザー」「片足立ち」「チューブ抵抗を使った背屈運動」などが基本で、1日10分程度の継続で靭帯や筋肉の強化が期待できます。整骨院では、受傷状況に応じてオリジナルのリハビリプログラムを提案してくれるため、フォームや負荷量を間違えず、安全に続けられる利点があります。自宅トレーニングでも、正しいやり方を学ぶことが改善と再発予防の鍵です。

院概要

院名・・・さかもと鍼灸接骨院

所在地・・・〒410-0821  静岡県沼津市大平1572-1

電話番号・・・055-943-9015